お終活 仕事柄、相続関係のゴタゴタを期せずして見てしまうことが多いです。

ご相談の段階でお客様のご親戚関係を伺うと、ある程度これはこうしておいたら後々皆様が嫌な思いをせずに済むなぁ、ということがみえるのですが、ことの次第がデリケートなだけに、分かっていてもなかなか思うようには進まない、というのが実情です。

例えば、正式な遺言状一枚でかなりの問題を回避することができるのですが、ピンピンしてい らっしゃるお父様に向かって、「遺言状書いておいてね」とはなかなか言い難いですよね? そういうことです。

昨今はそれでも、そういった問題が結構な頻度で語られるようにもなりました。 本、映画、ドラマのテーマとして取り上げられることも多く、また著名人の訃報に触れる度その方が終活として取り組まれてきたことが紹介され、なるほどと頷けるお話が聞けたりします。終活用のセミナーなんかも開かれているようですね。

人が亡くなった後、一番問題になるのは故人の意思です。亡くなられた後なのでそれを確かめる術がなく、遺された人の推測でしかなくなります。

幸いなことに人間には亡くなった後、遺される方々にもしくはしかるべき人に、自分の意思を伝達する方法がいくつもあるわけですから、これを利用しない手はないのです。

それが「 遺言」です。

自分の亡き後のことを考える、と悲観的に捉えず、もう一歩前向きに考えてみてはいかがでしょうか。ご自身の人生を明るく自分の思ったように終えられるようにという方向で見直してみるのです。

命の終わりを落ちていく落ち葉に例えた最後の一葉のように人生の終盤は秋、冬に擬えることが 多いですが、終活を考えると少し違った雰囲気になるようです。

例えてみれば、秋の終わりではなく、春の始まりのような…

明るくライトなお終活、応援します!!

2024/06/01