空き家問題からもの思う/

街を歩いていると、一街区に一つと言っていいくらい空き家を見ます。

空き家…すなわち誰も住まなくなって久しい家です。

山の中の別荘とかならいざ知らず、街の中の空き家となるとそこには必ずどなたかが決して短いとはいえない間住んでいたはず。さして昔ではない時期に。

そしてその人はその家に住まうためにそれなりの財産を費やしてきたはず。ご自身が稼いだ何某かを費やしてご購入、もしくは譲り受けたはずです。そして生活されている間、ご自宅を愛で維持し、管理されていたはずなのです。

にも関わらず、現在では草も生え放題、入り口にたどり着くのも一苦労、今は財産的な価値がほとんどなくなってしまっている、という状態の空き家が少なからず街の片隅に存在するのです。

不動産の管理にまつわる手続きや法的な整備ももちろん必要です。それでももっともっと根本的なことが気になって参ります。

そもそもこんなふうになってしまう前に何とかできたのではないか。家がこうなってしまうということは、この家の主人(あるじ)はご自身の人生を終える時、どんな状況だったのだろう…

空き家問題は社会の縮図だと思います。 税金や相続の対策、街の管理、美化等という意味で空き家問題と言われることは多いです。 しかし、こうした空き家を見る度、人が人としての尊厳を持って人生を終える、という意味で、こ の社会の仕組みや法制度はあまりにも脆弱で薄情な気がしてなりません。 一人の人間がどんな人間関係を築きどう生きているか、行政の所持する情報で容易に推測できるはずです。

手を差し伸べる必要の有無も簡単に判別できるはず。

そういう問題すら個人情報だのプライバシーだのを言い訳に敢えて手を出さない仕組みにしているのではなかろうか。 そんなふうに考えてしまうほど、空き家の数だけこんな立派な家なのに…と感傷的になってしまう今日この頃です。

2024/05/25

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